プロフィール
旅とハイキングと手作りを歓びとするネイチャーウォーカー。カナダで雄大なロッキーの風景に出会い、自然の心地よさに目覚めてからというもの、国内外へハイキング逃亡を繰り返す。今年も合い言葉は『目指せロッキー!』
※写真など禁無断転載です カテゴリ
以前の記事
検索
その他のジャンル
記事ランキング
画像一覧
|
2020年 01月 21日
東京随一の秘境・檜原村。 この雪景のなか、弓術修行に挑みます。 武田と北条が互いに睨みをきかせた 甲斐と武蔵の国境最前線だったエリア。 「その最前線を繋ぐ山頂に点在する山城は、 “のろし台” のネットワークとして 重要な役割を果たしていました」 そう語るのは、この地で現代の忍びとして 日本文化の発信・啓蒙に勤しむ現代の忍び・野人(Yajin)さんです↓↑ 「あの山頂にあった檜原城も、“のろし台”のひとつでした」 野人さんが指さす先を見ると うっすらと雪化粧したおむすび型の低山が鎮座しています↑ 本日の弓術修行は この檜原城址に向かって、戦国の忍びさながらに矢を放つ、というもの。 しかも、裏山で切り出した竹で、弓と矢を自作するのですから・・・ 忍び魂がうずきます・・・。 ささくれや節を削りつつ、 弓として握りやすい3~4㎝幅に整えます。 その竹を、グイっとしならせつつ、火にかざし、弓型に曲げてゆきます。 この作業は本来、野外で焚火をしながら・・・の予定でしたが、 雪のため、室内の薪ストーブで代用↑。 でも、これもなかなかどうして、いい具合です! 竹は通常、竹の内側に向かって曲げる “順張り⁈” が普通ですが、 「外側に曲げる “逆張り” の方が、力が増すのでは?!」 といった妙案も飛びだし 「では……①順張り、②逆張り、③曲げない、の3通りを作ってみましょう!」 と相成りました。結果やいかに?! ↑その竹に糸をピーンと張ったら弓は完成~♪ 先端は鉛筆削りで少し尖らせ、 後部には、弦を引っ掛ける切り込みを入れ ↑ガムテープの羽をつければ、矢も完成~↓ 案外カンタンに作れるもんだな~ ここで「一息入れましょう!」と野人さん。 ダッチオーブンでじっくりと蒸し焼きにした チキンと野菜のワイルドなランチが用意されていました ほろりと崩れるやわらかなお肉をメインに とろけるような玉ねぎの甘味と、ジャガイモのほくほく感がたまりません 全員おかわり&満腹♪ ごちそうさん♪ お腹が満たされたら 午後はお待ちかねの 野外実践です! うっすらと雪が積もった山中で 近距離に的を据えて、ひとまず練習開始。 「数ある忍び道具の中でも、弓矢は最も殺傷力が高く危険な忍具。 いったん弓を引いたら、的に意識を集中すべし」と師匠。 誤って手を放してしまえば、思わぬ方向に矢が放たれ 命を殺めてしまう危険があるからです。 「それゆえ、武道としての弓術では、 弓を射る前後の所作に、重きを置いているのでしょう」とも。 弓道とは、一連の所作を通した心身の鍛錬なんですね。 3種類の弓のうち、まずはスタンダードな順張りの弓でトライ。 弓の持ち方や、的を狙うのコツを掴むのは至難の業・・・ 矢は、的の手前でむなしく落下・・・ 逆張り&曲げなしの弓も試してみたけど、 かなりの腕力を要します・・・ でも、順張りの弓は、数回の練習の後、 多少ですが、ビヨ~ンと飛ぶようになりました。 さらに山道を辿って 目の前に檜原城址を望む高台へ↑ いよいよ本日の弓術修行のハイライト、 その昔、檜原城があったという おむすび山の山頂↑に向けて 矢を放ちます! 意識を集中させたら グイーッと矢を引き↑ おむすび山の山頂めがけて・・・ ビューーーーン↓ おぉ~~っ! 矢は、手前の崖を飛び越え、20m以上も飛翔、 さすが師匠! 私の場合、15m程度しか飛んでないけれど・・・ “天に向かって矢を放つ”、という えもいわれぬ爽快感が こりゃ、たまらん 弓の “逆張り” を提案したこちらの参加者は↑ 20m・・・・いや、30mほどの飛距離を記録! 逆張りの弓は、強度にやや問題ありですが “順張り”よりも張力が強く、 よく飛ぶことが判明しました。 しかも彼は、弓道の経験があるとのことで 弓を引く所作や姿勢も美しい! それにしても、雪景色を背景に弓を射る師匠のお姿は 戦国時代の忍びそのもの・・・ とても21世紀のTOKYOとは思ぬ光景を 目の当たりにした1日でした・・・ にんにん。 #
by rockey-tommy
| 2020-01-21 12:01
| 忍者修行
2019年 11月 20日
2日目&3日目 【行者小屋→文三郎尾根→赤岳→硫黄岳→赤岳鉱泉(テ泊)→美濃戸】 まだ空に星が瞬く早朝4時。 テントから顔を出すと キリリと乾いた空気が爽快この上なし これはいい天気になるぞ~と確信するや 赤岳ピストンだけで帰るのは、あまりにもったいなくて…予定変更。 硫黄岳まで縦走とあいなりました。 ↑赤岳山頂からは、富士山や南北&中央アルプスはもちろんのこと 日光の男体山や会津駒ケ岳、 さらには、秩父方面の瑞牆山、雲取山、筑波山まで 関東甲信越の名だたる峰々が 勢ってお出まし~♪ 豪華キャスト出演の大盤振る舞いに 思わず ヤッホ~~ 赤岳を望む尾根上に発見したこちらのケルン↑ 背後のリアル赤岳と見比べると……うりふたつ プチ赤岳♪ #
by rockey-tommy
| 2019-11-20 12:15
| 自然/ハイキング
2019年 11月 14日
【美濃戸→行者小屋(テ泊)→文三郎尾根→赤岳→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉(テ泊)→美濃戸】 ひさびさに訪れました、超秋晴れの八ヶ岳 この山域に広がる苔むす森の美しさは 何度訪れてもため息ものです。↑↓ 頭上に華やぐ 黄葉の鮮やかさにハッとして↓ そのたびに足を止め 次々に展開する森の演出の妙には 何度訪れても驚かされます! そんな大自然の壮大なパフォーマンスを堪能つつの のんびりハイキングが楽しい 八ヶ岳、再訪♪ <たぶん つづく・・・> #
by rockey-tommy
| 2019-11-14 16:45
| 自然/ハイキング
2019年 11月 14日
かつて、英語圏のバックパッカーなら 誰もが持っていた旅のバイブル「lonely planet」。 昨日、その存在すら知らない!という20代アメリカ人女子に遭遇! 出版不況の深刻さ、というよりは もはや世界の中心が、デジタルネイティブ世代に ほぼ完全移行した?!という事実に 改めて強い衝撃を受けました・・・ このMiddle East版を手に 好奇心に突き動かされて放浪した日々が懐かしいなぁ・・・(←遠い目) これからもロンプラは私の旅友&バイブル。 WEB でも頼りにしてます! #
by rockey-tommy
| 2019-11-14 16:28
| 旅
2018年 09月 28日
アルプスでは早くも紅葉の最盛期を迎えるこの時期 思い出すのは、4年前の9月27日、11:52に発生した御嶽山噴火。 お昼前、仕事の手をとめ、黙祷しました・・・ 先週、空木岳へ登った際、山頂から拝んだ御嶽山は、 朝日を浴びて、神々しいほどでした。 その同じ山が、時に大災害をもたらすこともある・・・ それが自然というもの。 だからこそ、自然災害の多い日本では、 古代より大自然を神と崇め、畏敬の念をもって接し 共生してきたのでしょう。 そして山は自然そのもの、危険がいっぱい。 でも、リスクを負わずして、登山を楽しむことはできません。 そのために必要なのは、装備と準備、 そして起こりえるリスクの想定と対策を考えておくこと。 これはあらゆる災害や、人生の危機?に対しても同じですねー 日帰りハイカーには、やや大げさに思えるかもしれないけれど 低山ハイカーでも、アルプスのクライマーでも、アマゾンの冒険家でも、 基本的には、これと同じ心構えと覚悟が必要だと思います。 紅葉の縦走計画をねりながら、 自分の命は自分で守らなくちゃ、と改めて肝に銘じました。 そして、今、久しぶりに再読しているのが 『御嶽山噴火 生還者の証言 あれから2年、伝え繋ぐ共生への試み』 小川さゆり著(ヤマケイ新書)。 あの日、山頂付近で被災しながら、自力で生還した友、小川さゆりさんが 懸命の脱出行とその教訓を記した渾身のドキュメントです。 彼女曰く「執筆なんて、これが初めてだし」と恐縮していたけど、 「生死の堺で格闘したあの経験を伝えなくては・・・」という強い使命感にかられて おそらく一気に書き上げたのでしょう、 文面からその強い思いが ひしひしと伝わってきます。 噴火時の状況を「まるで地獄絵図のよう……」と語っていたさゆりちゃん。 本来なら、そんな恐ろしい体験は、封印してしまいたいはず。 でも、執筆するためには、その悲惨な状況をあえてリアルに思い浮かべ 自分の中で幾度も、克明に再現する必要があります。 被災者や遺族の方への配慮にも、思い悩んだに違いありません。 それがどんなに しんどい作業だったか…… 生還しただけでも、想像を絶する困難だったろうに・・・ 自分だったら、できるかしらと、 そう自分に問いかけてみても、返事はありません。 そんな必死の思いで綴られた本だから たとえ山に興味のない人でも、 災害大国・日本に暮らす者として、心に刺さる気づきも多いはず。 どうぞ手にとってみて下さい。 彼女は今も、本業である山岳ガイドをしながら 「御嶽山噴火地獄絵図伝承師」として その教訓を伝えようと地道に活動を続けています。 写真は、登山者へのメッセージを描いた オリジナルてぬぐい「FUN &RISK」。 登山に必要な装備を描いた 自作イラストもカワイイ~ #
by rockey-tommy
| 2018-09-28 08:00
| 自然/ハイキング
|
ファン申請 |
||